横須賀へ遊びに行こう!京急線初心者が押さえるべき3つのポイント

成松 采実

都内から横須賀に向かう場合、品川駅から乗りっぱなし、または、他の路線から乗り換えて横浜駅から京急線を利用する人が多いのではないでしょうか。
今回は、初めて京急線を利用する人に向けて、京浜急行電鉄の職員に伺った「事前に知っておくと役に立つプチ情報」を3点ご紹介します。

京急線にまだ慣れていない人は、要チェックです!


ホームの足元、2ドア対応の「黄色い丸」の表示がある緑枠内に整列すべし!

品川駅や横浜駅から横須賀中央駅に向かう場合、基本的には、下り方面の快特または特急の列車を待つことになります。
そんな中、足元の表示に従って緑枠に並んでいながら、いざ列車が来ると目の前にドアがなく、隣の列の最後尾に並び直す観光客の姿をよく見かけます。

実はこれ、「2100形」と呼ばれる車両が来た場合にのみ発生するシチュエーション。


(画像提供:京浜急行電鉄株式会社様)

京急線には、1両の前方・中央・後方に3つのドアがあるタイプの車両と、2100形のように前方・後方の2つのドアのみの車両が存在するのです。

足元緑枠内の表示をよく見てみると、2パターンあることがわかります。



次の列車が2ドアならば、黄色い丸の表示がある方に並ぶのが正解です。

しかしながら、2ドア車両の存在を知っていても、次の列車がどちらなのかわからなければ意味がありません。そこで、職員の方にその仕組みと方法を伺いました。

 

平日・土休日ともに、日中は快特と特急が10分おきに運転しており、基本的に20分おきの快特で2ドア(2100形)の車両を運転しています。
次に来る列車が2ドアの場合は、ホーム頭上の電光掲示板、ならびに、駅員によるアナウンスでご案内しています。」

 

ホームでは何かしらの案内があるとのことなので、目を凝らして耳を澄ませば、並ぶべき列がわかりそうです。

また、京浜急行電鉄の公式サイトでは、一部の主要駅から2100形の車両に乗れる時刻表が公開されているので、参考にすると良いでしょう。

例:横浜駅から下り方面

筆者はいつも、大は小を兼ねるという意味で、2ドア・3ドア(黄色い丸の表示)の列に並びます。比較的列が長くなりがちですが、ドキドキしたくないという人にはおすすめです。

 

平日の朝晩に電車で横須賀へ向かうなら、12両のうち真ん中の4両に乗るべし!

 

筆者はかつて、18時台の「京急久里浜行」快特列車に乗ったにもかかわらず、金沢文庫駅で停車したところで降車を促されたことがありました。
いろいろ調べると、京急線の一部の列車で行われている車両の増結・切り離しが関わっていたらしいのです。

よくわからなかったので、職員の方に聞いてみました。

「平日・土休日ともに、朝晩の一部列車(特急・快特)、金沢文庫駅(京急川崎駅)―品川駅間で、8両編成に4両編成を連結して12両編成で運転しています。下りの場合、品川駅で途中駅止まりの車両が連結されます。」

つまり、筆者が乗った列車は、品川駅では増結された状態(12両編成)だったけれども、うち4両は金沢文庫駅止まり、それ以降の駅へは8両編成で運転するものだったということになります。
偶然にも該当の列車、しかも、12両から切り離されてしまう4両のどこかに乗ってしまっていたようです。


(出典:横須賀メディアライブラリー)

では、増設・切り離しが行われる場合、それは一体何号車なのでしょうか。

「基本的には列車後方に連結(後に切り離し)しますが、平日の一部列車では前方が途中駅止まりの場合があります。」

基本的には12両編成のうちの前方8両に乗っておけばOK。ただし平日の場合、絶対に分割の影響を受けないのは真ん中の4両ということになります。

ラッシュアワーの存在しない土休日は該当の列車が少ないため、平日に横須賀を訪れる人向けのプチ情報となります。
もちろん、そもそもホーム上で案内をちゃんと確認しておけば問題なしです!

 

 

土休日はウィングシートを利用して快適に移動すべし!


(出典:京浜急行電鉄株式会社公式サイト)

京急線では、土休日限定で「ウィング・シート」を利用することができます。
これは、一部快特列車の1両(2号車)を座席指定列車として運行するサービスで、先に説明した2ドア(2100形)のうちの一部が対象になります。


(時刻表出典:京浜急行電鉄株式会社公式サイト、2024年3月現在)

通常の乗車券に加え300円を支払うだけで確実に座ることができるので、家族連れを筆頭に大人気だそうです。
※ウィング・シートについてもっと知りたい人はこちらから。

職員の方にウィング・シートのおすすめポイントについて伺いました。

「会員登録が必要ですが、KQuickから購入すると300円(乗車時現金購入の場合500円)で購入でき座席も指定できるのでおすすめです。また、上下線とも上大岡駅まで購入可能ですが、均一料金なので長い区間ご乗車いただいた方がおトク感があると思います。」

 ブラウザで「KQuick」と検索すれば出てきます。

 

乗車の1分前まで購入することができ、5分前までなら無料で日時や座席を変更することもできます(1回まで)。急な予定変更にも対応できるのは、とてもありがたいですよね。

 

筆者も何度か利用しましたが、クレジットカードさえあれば気軽に購入できるので、おすすめです。慣れたら誰でも1,2分程度で予約完了できちゃいます!

※KQuickについてもっと知りたい人はこちらから。

 

いかがでしたか?

 

横須賀といえば京急線!ということで、筆者が京急線デビュー前に知っておきたかったプチ情報をご紹介しました。
京急線初心者さんに、参考にしていただけると嬉しいです。

 

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取材協力:京浜急行電鉄株式会社
https://www.keikyu.co.jp/

※上記内容は2024年3月取材当時のものです。

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この記事を書いた人

横須賀市在住のフリーライター兼エディター

成松 采実

英語が好きで国際都市横須賀に魅力を感じているワーママ。
(株)ベネッセ出身で得意な執筆テーマは「教育」や「子ども」。

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