【猿島に世界遺産がやって来る!】〝狂言〟っていったい何!?

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※本イベントは2023年9月9日に終了いたしました。

 

絶賛開催中の「#猿島Magic」は、いよいよ〝音〟を楽しむステージが登場!

JAZZやクラシックなどのプログラムがある中で、ひときわ目をひくのが9月9日(土)の【萬(よろず)狂言】
えっ、狂言!?

小学校の国語の教科書で見たことがあるけれど、それを生で、猿島の絶景&波の音をバックに、しかも無料!で見られるチャンスなんて前代未聞。
いったいどんなことが行われるのか、ちょっと深掘りしてみました。

狂言の基礎知識ゼロの筆者がいろいろ調べてみると・・・むむむ、これはおもしろい!


<INDEX>
そもそも「狂言」って!?
猿島に世界遺産がやって来る!──9月9日(土)に何が起こる!?
当日お2人が演じるのはこの演目!
猿島での狂言をもっと楽しむための予習ポイント


■そもそも「狂言」って!?

狂言は、中世の庶民の日常生活を明るく描いた、セリフが中心の喜劇です。能と異なり、ほとんどは面をつけずに演じられ、笑いを通して人間の普遍的なおかしさを描きだします。(能楽協会Webサイト「狂言の基礎知識」より)

えっ、狂言って〝笑い〟の芸術だったの!?
それだけで新鮮ですが、教科書では「能や狂言が室町時代に始まった」と習った記憶が。

あらためて調べてみると、起源はどうやら奈良時代にまでさかのぼるようです。
今からおよそ1300年前の平安時代、中国から「散楽(さんがく)」が伝わって、それが日本の芸能と混ざり合って「猿楽(さるがく)」と呼ばれるようになったとか。
猿楽はモノマネや大道芸などを合わせたもので、これが日本中で大ウケしたらしいのです。まさに総合エンターテインメントのハシりですね。

転機となったのが今から650年ほど前、室町時代のこと。教科書でもおなじみの「世阿弥(ぜあみ)」が登場するのです!

世阿弥は「猿楽」の中から、悲劇的・神秘的な劇である「能」をつくり出しました。
そうなると面白い部分が残りますよね。それが喜劇の要素を含んだ「狂言」となったわけです。

それで、今でも舞台では能→狂言→能→狂言・・・と順番に演じられているようです。
まさに緩急自在な総合エンターテインメント

豊臣秀吉や徳川家康など並みいる戦国武将も愛した「能・狂言」は〝世界で最も古く続いている劇〟として、2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 


■猿島に世界遺産がやって来る!──9月9日(土)に何が起こる!

こうして誕生した「狂言」は、これまで何百年の間、数限りない人によって愛され、守り続けられてきました。
その中の一つの流派である和泉流の「野村万蔵家一門」【萬(よろず)狂言】(詳しくはこちら!)が、なんと無人島・猿島に上陸するのです!!

世界遺産を守り、広める活動をしている萬狂言から、猿島で演じていただくのは河野佑紀さん石井康太さんのお2人。

今や世界が認めた日本の伝統芸能を未来へつなぐ役割をするわけですから、気の遠くなるような努力、そして半端ないプレッシャーがあるのかもしれません。
そんなお2人が、〝日本最古のエンターテインメント〟をどう令和の今に甦らせてくれるのか、これはワクワクしますね!


■当日お2人が演じるのはこの演目!

そして9月8日にお2人が演じる演目は──狂言「盆山(ぼんさん)」と狂言「魚説法(うおせっぽう)」。

狂言「盆山(ぼんさん)」は、町中で流行している盆山を欲しいと思った男が、知り合いの家に忍び込み、盆山を盗もうとするお話。しかし家主に気づかれ、慌てて盆山の陰に隠れたものの、どうやら正体がバレていたようで散々にからかわれます。

また狂言「魚説法(うおせっぽう)」は、まだお経も詠めない新米のお坊さんが、頼まれて断り切れず法事を引き受けてしまうお話。いざ説法をするのに、昔浜辺に住んでいたので魚の名前を並べて説くという大胆不敵な行動に。果たして結末は・・・・・。

狂言には、教科書でも出てきた「太郎冠者(たろうかじゃ)」や「主人」「大名」「山伏」などの登場人物が出てきますが、それがどう感情豊かに〝笑い〟のストーリーを生んでいくのか?
猿島の舞台で、よーーーく耳を澄ませてストーリーを思い描いてみてください!

「盆山」舞台の様子

 


■猿島での狂言をもっと楽しむための予習ポイント

なんとも楽しみな無人島・猿島での狂言ステージ。

さまざまなサイトや動画で予習していくと、10倍楽しめるかも!

●狂言についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
公益社団法人 能楽協会Webサイト

●萬狂言についてもっと詳しく知りたい方はこちら!
和泉流野村万蔵家 萬狂言Webサイト
YouTube萬狂言チャンネル


 

無人島・猿島の絶景、海を渡る風、そして波の音。
その雄大な自然のなかで行われる、日本の伝統芸能「狂言」──。
長い長い歴史に彩られた奥深い世界を、じっくりとお楽しみください!

 


 

【#猿島Magic 萬狂言】

●日時:9月9日(土)17:15頃~18:15頃(予定)
●観覧料:無料
※猿島航路の乗船料、入園料は別途かかります。おトクなチケットはこちら
※座席には限りがありますが、猿島ビーチ周辺のどこでもご覧いただけます(ステージ裏を除く)。
※雨天時は中止となります。お越しいただく際は、猿島公式Webサイトの「運航情報」をご確認のうえ、お出かけください。
※プログラムは予告なく変更になる場合があります。
※事前のご予約はできません。
※その他注意事項はこちらをご覧ください。

 


 

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