【# 横須賀で待っています!】猿島わかめのスペシャリスト店
成松 采実
横須賀の隠れ名物「猿島わかめ」をご存知ですか?
良質なわかめが育ちやすい条件の揃った「猿島」周辺の海域で収穫されるこのわかめ。
わかめの味など意識したことがない!という人ほど、その柔らかな歯触りと風味豊かな香りに驚くそうです。
今回は、そんな「猿島わかめ」を知り尽くし、魅力を発信し続ける「よこすか猿麺」店主の大湊雄治さんにお話を伺いました。
#横須賀で待っています!
よこすか猿麺 店主 大湊雄治さん
横須賀の特産物「猿島わかめ」の可能性を信じて専門店をOPEN
―このお店を始められたきっかけを教えてください。
大湊)元々、地元の“海の幸”“山の幸”の魅力を伝えられるような飲食店をやりたいと思っていました。
地元で漁師として働く幼馴染(=以前記事で紹介した「譲原亮さん」)の勧めもあって「猿島わかめ」を主力商品にすることにしたのです。
わかめはなかなか食卓の主役にはなれない地味な役回りですが、ほとんどの人が口にしたことがあって、好き嫌いの対象にもなりにくい。食物繊維も豊富なのでヘルシーです。
だからこそ、わかめの中でも特に良質な「猿島わかめ」の美味しさを知ってもらえば、どの人の心も掴めるのではないかと考えました。
実際に、お店を始めた当初に出店したイベントで「猿島わかめ」を試食してもらった時、ほぼ全てのお客様がその味に感動し手土産として購入してくださったのですよね。
その時に、「猿島わかめ」は数ある横須賀産の食材と肩を並べて戦えると確信しました。
「猿島わかめ」の存在はもちろん、美味しい食べ方まで知ってほしい
―「猿島わかめ」の魅力を精力的に発信する中で、大変だと感じることはありますか?
大湊)まだまだ認知度が低いことが課題です。
横須賀市民ですら「猿島わかめ」の存在を知らない人がいて、横須賀の特産品として定着しきれていない印象があります。
店頭はもちろん、イベント出店などを重ねて地道に魅力の発信を続けていますが、特に観光客の方に「横須賀といえば猿島わかめ」というイメージを持ってもらうにはまだ時間がかかりそうです。
また、わかめ自体を知っていても本当に美味しい食べ方を知っている人はもっと少ないのではと思います。
当店では「猿島わかめ」を相性のいい食材と一緒に、素材の味を生かした食べ方で提供しているので、最も美味しい形で楽しんでいただけますよ。
「わかめってこんなに美味しいの?」をもっと聞くために
―大湊さんにとってお仕事のやりがいは何ですか?
大湊)「猿島わかめ」や「さる麺※1」を初めて召し上がる方が、その美味しさに感動する瞬間こそが私のやりがいそのものです。
よほどのマニアでない限り、わかめの味に関心を持つ人はいないですよね。だからこそ、「わかめってこんなに美味しいんだ!」と驚かれるとすごく嬉しいです。
特に、毎年1月上旬※2に解禁される早獲れの「猿島わかめ」である「さるひめ」の味は格別で、この限られた期間に何度も当店に足を運んでくださる熱狂的ファンもいらっしゃいます。
常連のお客様のご期待に沿うためにも、そしてもっと多くの方に感動を味わっていただくためにも、「さるひめ」を提供できる期間は特に熱量を持って仕事に向き合っているつもりです。
※1)猿島わかめを原材料とした麺
※2)2024年は1月10日〜2月上旬まで
私から横須賀の皆さんへ、市内から市外へ、「猿島わかめ」の魅力を全国に伝播させていきたい。
―今後の目標について教えてください。
大湊)いつかは横須賀市民の食卓に並ぶわかめを全て「猿島わかめ」にしたいですね!
実は、店頭をはじめ市内のあらゆるお土産店で販売している「さる麺」の乾麺や、猿島わかめが収穫される「猿島」をモチーフにした「さるモンチ」などが、市外へ行かれる際の手土産として市民の方に選んでいただくことが増えました。
それをきっかけに来店される観光客の方も多く、やはり地元の方こそが、地元食材のPRにおいて最強の広告塔だなと日々痛感しています。
まずは私から地元の皆さんに「猿島わかめ」の魅力をお伝えし続けること。そして、地元の方が発信元となり、1人でも多くの観光客の方に、「猿島」とセットで「猿島わかめ」にも関心を寄せていただくことが次のステップかなと思います。
今はまだ横須賀の“隠れ”特産品ですが、満足できる味であることは約束しますので、ぜひ定食でも麺でも、食べにいらしてください。私は、横須賀の「よこすか猿麺」であなたを待っています。
■店舗名:よこすか猿麺
■住 所:神奈川県横須賀市大滝町2-14
■電 話:080-1103-7472
■営業時間:11:00〜15:00
■定休日:日曜日(その他臨時休業あり)
■公式LINE:公式アカウント「よこすか猿麺」で検索
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この記事を書いた人
横須賀市在住のフリーライター兼エディター
成松 采実
英語が好きで国際都市横須賀に魅力を感じているワーママ。
(株)ベネッセ出身で得意な執筆テーマは「教育」や「子ども」。